保土ヶ谷区福聚寺『私はネガティブなまま幸せになることにした。』出版記念講演(第三回)
5月11日に、横浜市保土ヶ谷区の福聚寺さんで、「てらてつ(お寺で哲学する)」などの活動をされている、大竹稽さんの新しい書籍の出版記念パーティーが開催されました。この会で、当仏教井戸端トークの主宰増田が、両足を痛風でやられる中、登壇いたしました。
今回、出版記念パーティーの主役である、大竹さん御本人から当日のレポートを頂きましたので、3回シリーズで掲載いたします。今回は最終の3回目です(第1回はこちら/第2回はこちら)。
大竹さんのオフィシャルサイトは コチラ です。
去る5月の11日土曜日に、横浜市保土ヶ谷区の福聚寺さんで『私はネガティブなまま幸せになることにした。』の出版記念会が開かれました。
そこで増田将之さんと大竹稽の対談が行われました。
これまで二回レポートをお贈りしました。
初回レポートでは、自分に素直になる大切さをお伝えしましたね。素直になるとは、「不安」を受け入れること。不安を受けるからこそ悪循環から抜け出せるのです。
第2回レポートでは、親鸞さんの教えに注目しました。
親鸞さんは、「煩悩があるまま、不安があるままに救われる」と伝えます。「救われる」は繊細な表現です。「救われれば、不安がなくなるネガティブでなくなること」という大きな誤解がありますが、親鸞さんは「ネガティブであるからこそ救われる」と教え説くのです。
最終回の今回は、「なぜネガティブが大事なのか?」をお話ししましょう。
あなたが初めて歩くう山道。舗装もしてありません。そんな道をあなたはどのように歩きますか?
ポジティブな人は、不安など全く気にもかけずに、駆け足で登っていくでしょう。誰よりも早く登ることが、彼には最優先。「時間がかかる」ことは、ポジティブ・シンキングにとっては「負け」なのです。
一方で、ネガティブな人は、歩みは確かに遅いでしょう。立ち止まってしまうこともあるでしょう。なにせ、不安が歩みを遅らせるのです。
しかし、その歩みは地道です。不安があるから、着実に一歩ずつ歩いていくしかないのです。しかし、一見消極的に見えるこの歩みこそ、人生の大事なのです。彼の歩みは「時間をかける」のです。「時間がかかる」では受動的なままですが、「時間をかける」のは極めて主体的な姿勢です。
さて、これまでは「時間がかかる」と焦っていたかもしれません。しかし、そんな危うい考えではなく、「時間をかける」へと転回してみませんか?そのきっかけとなるのはネガティブであるはずですよね。
この出版記念会は大竹が取り組んでいる「こども禅大学」の開幕式でもありました。こども禅大学は、「障害があるままに自由になる」を合言葉に、発達障害のこどもたちの学ぶ力を芽生えさせ、そしてそんなこどものお母さんたちの心と考えのお手当てをするものです。
おかげさまでクラウドファンディング達成しました。皆さんのエールのおかげです。これからの「こども禅大学」にご期待ください。
クラウドファンディングのページです(Campfire)。
https://camp-fire.jp/projects/view/752443