保土ヶ谷区福聚寺『私はネガティブなまま幸せになることにした。』出版記念講演（第二回）
5月11日に、横浜市保土ヶ谷区の福聚寺さんで、「てらてつ（お寺で哲学する）」などの活動をされている、大竹稽さんの新しい書籍の出版記念パーティーが開催されました。この会で、当仏教井戸端トークの主宰増田が、両足を痛風でやられる中、登壇いたしました。
今回、出版記念パーティーの主役である、大竹さん御本人から当日のレポートを頂きましたので、3回シリーズで掲載いたします。今回は2回目です（第1回はこちら）。
大竹さんのオフィシャルサイトは コチラ です。
去る５月の１１日土曜日に、横浜市保土ヶ谷区の福聚寺さんで『私はネガティブなまま幸せになることにした。』の出版記念会が開かれました。
そこで増田将之さんと大竹稽の対談が行われました。
テーマはずばり「ネガティブ」。前回は三つのテーマのうち「増田さんにとって「不安」体験とは？」をレポートしました。
そして第２回の今回は「親鸞さんはネガティブだったのか？」です。
「間違いなくネガティブだったでしょう」
ここから始まりました。
「悟ってやる！」と意気軒高に比叡山での修行に入った親鸞さんですが、２０年を過ぎても不安がいっこうになくなりません。
「どうしてか？」と悩んで考え、悩んで考えた末に、親鸞さんは比叡山を下り、法然上人の門を叩きました。
こうしてネガティブなまま、浄土の教えに導かれたのです。
不安を生むのは煩悩があるから。だったら煩悩をなくせばいい。と考える人もあるかもしれませんが、煩悩というものは、一見なくなったように見えても退いただけ。また戻ってきます。これこそ人間の証なのです。一切の煩悩を消滅させたいのなら、人間をやめるしか、選択肢はなさそうですね。
浄土の教えは、「煩悩があるまま、不安があるままに救われる」と伝えています。「救われる」は繊細な表現ですね。「救われれば、不安がなくなるネガティブでなくなること」という大きな誤解があります。そうではなく、親鸞さんは「ネガティブであるからこそ救われる」と教え説くのです。
さて、このレポートも残すは第3回のみ。「なぜネガティブが大事なのか？」を増田さんに教えていただきます。
この出版記念会は大竹が取り組んでいる「こども禅大学」の開幕式でもありました。こども禅大学は、「障害があるままに自由になる」を合言葉に、発達障害のこどもたちの学ぶ力を芽生えさせ、そしてそんなこどものお母さんたちの心と考えのお手当てをするものです。
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