帰ってきたお題法話in須磨寺開催報告
そもそも・・・
2022年5月29日(日)の午後に、仏教井戸端トークの鉄板企画「お題法話仏教用語禁止編」を久しぶりに開催しました。
この企画はもともとは2020年3月下旬に、今回の登壇者の一人である、英月さんの京都・大行寺で、今回の登壇者+αで行う予定でおりました。ところが、新型コロナが流行り始め、その翌月には初の緊急事態宣言が出るといった状況で、やむなく延期をしました。
それから、2021年10月に須磨寺の小池さんから、お題法話を須磨寺でやれないかという提案がされました(このときはまだ小池さんの見切り発車気味の提案で(笑)、小池さん、増田さん、横川の3人しか知らない状態でした)。そこから約3ヶ月で開催決定となり、年明けに登壇者が決まり、春に告知開始しました。
まず、久しぶりに行ったので、改めてこのお題法話仏教用語禁止編について、物は言いような気もしないでもないですが、始めたきっかけと意義などをまとめておきます。
そもそも、この企画のきっかけは仏教に限らず「いわゆる業界用語を部外者に話しても何も伝わらないよね。事前に練った言葉は美しいし素晴らしいけど、人の悩みは千差万別、練った言葉では相手に響かないときもあるから、応病与薬、その場の瞬発力もいるよね。」という考えから始めたものです。
また、お坊さんの法話は落語のルーツでもあります。その落語には「三題噺」という客からその場でもらったお題で即興で落とし噺をする企画があります。そこで、法話でも客席からお題をもらって、テーマを決めて話すのとは異なり、「事前に準備ができない」環境を作り、「仏教用語を禁じる」という縛りを設けて「わかりやすく伝える」を心がけてもらおうと考えました。これがお坊さんにとっては「いい研鑽の場になると思う(あの増田)」ということで鉄板企画の一つになっていきました。
ただ、仏教語を禁じると、代名詞や独特な喩えなどが増える傾向にあり、かえってわかりにくくなるときもあるため、最後に用語チェック係が仏教語解説をいたします。その一方でこれだけの厳しい環境を作ると、話す側も聞く側も集中力が続くことと、その場にいるものだけが理解できる単語が現れるなど、楽しい空間ができあがります。
そして、いかがだったでしょうか?お坊さんを困らせてみようと意地悪なお題を出したとしても、割と上手に使ってしまうお坊さんたちの凄さを実感したのではないかと思います。
当日は・・・
仏教井戸端トークとしては史上、一二を争う大人数の参加者の企画となったため、入場時の混乱を一番懸念していましたが、スムースに行きホッとしました。これはひとえにご参加された皆様のおかげです。最初、音響のトラブルもありご迷惑をおかけしましたが、後半はそれもクリアし、主催側としては及第点という大甘な得点をつけました。もちろん、課題は見えましたので、次回も須磨寺さんで行わせていただくときはしっかり計画します。
5月29日のイベント概要は こちらを御覧ください。(概要に飛びます)
当日の第一セッションは
- 寿命
- ジョン・レノン
- 光
- 笑顔
- ボランティア
第二セッションは
- デジタル高齢者
- あこがれ
- 鞄(かばん)
- 不眠症
- あじさい
でした。当日の模様は小池さんのYouTubeチャンネルで少し触れる予定ですので、そちらをお楽しみにしてください。
参考:須磨寺小池陽人の随想録(タイトルクリックでYouTubeに飛びます)
象徴的だったのは、第2セッションで企画のルールを理解した渡邉弘範さんでしたが、オーディエンスのみなさんも第2セッションでイベント主旨・要領を得られたと見え、笑いやオーディエンスによるツッコミなど、場全体がこの企画でないと生まれないものに包まれていました。(事務局横川のヒットは小池さんの四国八十八ヶ所巡礼の言い換えでした(笑))。英月さんは確実に女性ファンを増やしていましたね。
用語チェック係の池口さん、加賀さんの負担も今回は大きかったと思いますが、ありがとうございました。
イベントの最後に小池さんから、また来年もと言っていただきましたので、真に受けてやっちゃいます。みなさま本当にお疲れさまでした。
今回登壇された方の中には本を出されていた方もおります。読んでみたいと思われるのではと思いますので、こちらにご案内致します(タイトルクリックでAmazonに飛びます)。
小池さん「しんどい心の処方箋」
英月さん「二河白道ものがたり: いのちに目覚める」
「そのお悩み、親鸞さんが解決してくれます: 英月流 「和讃」のススメ」
「お見合い35回にうんざりしてアメリカに家出して僧侶になって帰ってきました。」
「相親35次,煩到離家出走逃去美國,最後卻變成僧侶回來了!(上記の台湾版)」