【私の伝える道~SNS編~】増田の近況報告

masuda 増田将之(仏教井戸端トーク主宰)

長期間において痛風の発作が先日出てしまいました。

足は腫れあがり、うまく靴をはけなかったので雪駄で通勤電車に乗ってヨロヨロしながら歩いている日々が続きました。痛さのあまり気が遠くなることも多々ありましたが、その期間中いろいろと気がつく事が出来ました。

それは人々の【無関心】であるという事です。

ヨロヨロと歩き、いかにも痛そうな人が電車に乗ってきた・・・
しかし、皆は一斉に目を背ける、ひたすら携帯、SNSを見続ける・・・
変なのが電車に乗ってきた、かかわらない方が良いと言わんばかりに。

さすがに痛みが強すぎて優先席に座っているサラリーマン風の方に、
「席譲っていただけませんか?」と声をかけると、
「なんで・・・?」という返答が返ってきた。
「ちょっと足が痛いので・・・」と答えると、
「そうですか・・・」と言って、”そのまま座っている”・・・

もう席は空かないなと思い、他の車両で座らせていただいたが、これだけ世の中の事に対して人は、無関心になりつつある。

そのような人たちに仏教というものを知っていただこう、少しでも興味を持ってもらおうというのは、本当に難しい事なんだとその痛風の痛みのおかげで私自身が気がつく事が出来た。ただあの痛みの苦しみはもう十分であるが・・・

仏教の難しい用語を並べて一方的に【仏教のすばらしさ】を話したところで、まるで伝わらないのであろうと感じたが、電車の中で皆が一斉に私から目をそらして、代わりに見ていたSNSが、今の人たちには大切な関心事の1つであるというならば、”そちらの世界に入り込んでいく仏教”というものが必要であろうと思いました。

僧侶が伝えるものは教えや所作など、コンテンツはとても多いと思います。けれども、仏教に対して【興味なし・難しい・よくわからない】というイメージが強い世の中で、仏教にちょっとでも関心を持ってもらうためには、関心のあるSNSでの発信はもちろんですが、その前に、

「この言葉や動きで伝わっているのか」

をもっと僧侶自身が悩み続けなければいけないと思っています。そして、「独りよがりで伝わっていないのではないか」を問い続けなければならないと思っている。

その1つの研鑚の場が『仏教井戸端トーク』の定番行事といっても過言ではない【お題法話】です。

自分自身の法話を一度リセットして考えてみる、そして組み立て直し、修正して試してみる作業の場が『お題法話』だと思っています。

決して私が適当におしゃべりしている場ではない・・・
そんなコンテンツをこれからも提供し続ける事が出来れば『仏教井戸端トーク』としては少しでも発展出来るのではないかと思っています。

さて、6月29日(土)14時より大本山須磨寺にて『お題法話』を開催致します。
是非ご参加下さい。
https://bukkyoidobata.com/events/20240629/



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