【テラ未来予想図Ⅲ】第二回「新たなスタート」

myonin 松村妙仁

加藤巍山さま

こんにちは。お変わりなくお過ごしでしょうか。

私の住む福島県猪苗代町もだいぶ春らしくなりました。梅や桜、野の花が一気にほころび、色鮮やかな景色に変わってきています。雪国とって春は、本当に喜びの時期。一年のスタートを感じる季節です。

さて、先日はお手紙ありがとうございました。

巍山さんはギタリストとして音楽活動をされていたのですね。好きだった音楽ができなくなり、大きな心の揺れ動きがおありになったかと思います。その中で出会った仏像に導かれるものがあったのでしょうね。大切なお話をありがとうございます。

私も大学で音楽を学んでおりました。
現在お寺では、写経や写仏、おつとめの会、ヨガなど体験会を開いています。心の奥に抱えている荷物を一旦おろして、静かな本堂でご自分の心とからだを見つめる時間、リセットするような時間になればと思っています。

ご本尊さまが見守ってくださる安心感の中で、お檀家さんや地域の方々が放電や充電する時間として、日常がさらにイキイキと輝くお手伝いができればと思っています。

生活を重ねてゆくと、大切なことの優先順位が変わったり、悩みも変わってゆきますよね。

ですが、奥底にある本当の自分は変わらないのかな、とも思っています。年齢や立場や環境によって、できることとできないことが変わっても、変わらない想い、揺るぎない想いがあり、その想いを大切に年を重ねてゆくのかなと。

コンサートの裏方で働いている時も、写経会などでみなさまをお迎えするのも、私の気持ちは変わっていません。これから全く違うことに出会い、活動をはじめるかもしれませんが、根本は変わらないのかなと思います。変化の中で身を委ねながら、楽しめればよいなと思っています。

前回のお手紙を拝見し、ギタリストから仏師へ、一見全く違う世界へ、表現するステージの変化ではあっても、巍山さんの想いは変わることなく続いていらっしゃるのかなと感じました。いかがでしょうか?

そして今度は、新たにきっかけとなった東日本大震災との繋がりについてお聞かせくださるのでしょうか。ぜひお聞かせください。

お手紙お待ちしております。
松村妙仁拝



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